2016年3月23日水曜日

ちいさなおむすび屋をつくる-土壁塗り大会(荒壁塗り)-

昨年11月の下旬に棟上げを行ってから、ちょうど4ヵ月目の日。
やっと土壁を塗ることができました。






























当日は入れ替わり立ち替わり、25人+ポニー+ネコというほんとに大勢の方が手伝いに、応援しに来てくれました。みなさん、ありがとうございました。

来てくれた子どもが「今日は土壁塗り大会なんでしょ!」と言っていたけど、ほんとに大会のようににぎやかだった(笑)。お天気もよくって、お昼はまるでみんなでピクニックに来たようでもあって。
















この日は、和歌山へ来てから、ちょうど10ヵ月の日でもありました。この10ヵ月間で、声をかけるとこうやって集まってくれる人たちと出会えたことがまた嬉しいなぁと、土壁塗りをしながらこっそり浸っていました。ありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いします。
さて、土壁塗りのことも少し。
使った土は昨年の夏に用意して、稲藁を漉きこんで、スコップで混ぜたり、足で踏んで練っておいたもの。こうすることで、土が発酵し、藁の繊維が分解されて、粘りが出てきます。写真では伝わりませんが、実は少し匂います。



そんな土をミキサーに入れて、さらに藁と水をいれて混ぜ込んで、程よい硬さにしたものをコテ板に載せて、コテを使い、竹小舞(たけこまい:土壁の下地)に塗っていきます。
















ただはじめは、コテから泥がなかなかうまく剥がれず、ボトボト土が落ちてしまいます。土をなんとか壁に付けて、そこから少しずつ土の面を広げていく。慎重な作業なので、皆さんだんだん無言になります。そして、水分を含んだ土は結構重たく、コテ板を持つ左手がしんどくなってくる。これだけの土を使った家は、木の家というよりも土の家。昔はさらに土間もあったし、「住む」というところでも、土に近かったんだなぁ。

今回の内側を塗る工程は「荒壁(あらかべ)塗り」というそう。この後、外側を塗る「裏返し塗り」→貫を隠す「貫伏せ」→「大直し」→「中塗り」と続き、漆喰を塗るなら、「漆喰の下地塗り」→「漆喰」となります。なんと工程の多いこと!途中の二工程を一緒にやり短縮する方法もあるので、どうやっていくのか、天候とも相談しながら、検討中。とりあえず、裏返し塗りを徐々に進めていきます。







  




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