2015年11月24日火曜日

ちいさなおむすび屋をつくるー棟上げー

7月くらいから、大工さんに教わりつつ、山の途中の「ちいさなおむすび屋」をつくるべく、準備をしてきました。


いつか家を建ててみたいなぁと思っていたので、家ではなくて小屋ですが、こんな形で実現するのはとても嬉しいこと。
建てるにあたり、こんなことを大切にして、ゆっくりやってます。
・お金をかけずにできるだけ自分たちで作る
 その中で、昔ながらの作り方をまなぶ、技術に触れる。これからも自分たちで母屋を直したり、新たな小屋を建てたりすることがあるはず!?
・できるだけ近くの材やあるものを材料に使う
 見渡せば、戦後に植林された杉、桧の山々。また「古い家の取り壊しがあるから使える材がないか見てみたら」と声をかけていただいたり。今身近にあるものを少しでもうまく活用できれば。
・つくる過程でいろんな人に関わってもらう
 昔はもっと身近だった家づくり。その過程をちょっと覗けたり、お店や小屋を建てたいとワクワクするきっかけになったら。
 また、この場所が地域の人、旅の人、いろんな人にとって心地よい場所になったら嬉しいなと思って。
棟上げに向けて進めてきた準備。昔ながらの軸組み工法なので、材に墨で印をつけて、刻んでいくのですが、自分たちでやるとなると、限られた道具の中でやらなければなりません。ドリルで穴をあけて、ノミをトンカチでたたき削ります。基本的にこういう作業は好きなのですが、棟上げの日が決まっている中で進めていかなければならず、楽しみつつ、少し焦りつつで、なんとか棟上げ前日までにほぼ全部の材を準備することができました。
そして、21日の棟上げ当日。
同じ集落から、町内から(町内といっても、山を登ってこないといけない)、はたまた埼玉の旅の途中の友人など、大工さんもあわせて、7人も男手(+場を和ませてくれた男の子)が集まってくれました!
ほんとは4人いれば十分と言われていたので、こうやっていろんな人が集まってくれたのはとてもありがたいこと。
にぎやかに棟上げがはじまりました。




棟上げは男手にまかせ、ちゃんと材が合わさっていくのか、そわそわしながら見守っていました。途中、材が入る所にホゾが開いていなかったり、ホゾが小さかったり、色々ありましたが、無事に建ってくれました。すごい!

いろんな人が手伝いに来てくれたことも嬉しかったのですが、ご近所さんがお昼ご飯の準備を手伝ってくれて具だくさんのお味噌汁を作ってくれたり、「お祝いだから」と栗と小豆たっぷりのおこわを持ってきてくれたり、こんなお弁当を出せたらなと思うような素敵なお重箱のお弁当を用意してくれたりと、いろんな人が心を寄せてくれたこともほんとに嬉しかったです。ありがとうございます。
母屋のえんがわ前でお昼を囲むみなさんの姿が、とってもよくて。こんな風におむすび屋の前でいろんな人がもぐもぐ食べてくれる場になったら嬉しいなぁ。
地域の人も、すぐ上のお地蔵さんのお参りにとか、横にある防火水槽を見にとか、お隣さんに寄ったついでにとか、色々理由をつけて(笑)見に来てくれます。そうやって気にかけてくださっているのも、とても嬉しく。
棟上げが終ると、だいぶできたような気がしますが、これからの工程はまだまだ長いそう。
まずは土壁づくりのために竹小舞(たけこまい)を編んでいきます。
竹小舞はずっとやりたかった作業の一つ。続きが楽しみです。

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