そんなスタート後の初のイベント
西八丁珈琲店さんのみせまえ市場にお越しくださったみなさま
寒い中どうもありがとうございました。
季節のめぐり。
春夏秋冬土用、毎年同じ繰り返しなのですが
辿っていくと、あらたな気づきがあります。
そんな気づきを言葉にする試み。
おむすびにする試み。
今年も続けさせてもらいます。
<おむすび暦―春分(しゅんぶん)>
―3月21日(旧暦:如月五日)―
満開のジンチョウゲ。
天文学では、地球が太陽の周りをぐるりと回る
1年のスタート、春分(3/21)。
立春過ぎから春分過ぎまで、
スピード感がぐぐぐっと増してくる時期。
そんな話をお客様にしたところ
「何かに急かされる感じがして、不安だったのが、
そういう時期なんだと思うと、
なんだか気楽になってきました」
と言葉にしてくれました。
私も春になって動きやすくなり、
珍しいくらいのスピード感で色々やっていたけれど
春に急かされていたのかもと
ふと一息つくことができました。
真東から太陽が昇り、真西に沈む春分の日。
西の先に彼岸という亡くなられた方の世界があるそう。
太陽がその世界へと道を標す日に、
こちらの岸、此岸(しがん)にいる
私たちは遠くの世界の大切な人に祈りをこめる。
春分のおむすび
『めはりずし』
春は「はりだす」季節。
植物は、根を張り、葉は外へ外へと張り出す。
温かさを逃さないようにと、
ぎゅっと縮こまっていた私たちの身体も開き出し
静から動の季節へと向かっていく。
そんな「はる」季節には、
めをはるように大きいといわれる
高菜でまいたおむすび「めはりずし」を。
この時期、外へ外へどんどん葉を増やしていく高菜。
外葉から順に掻き採っていくので「かき菜」とも呼ばれています。
外へ張り出す高菜のパワー。
ぜひぜひ受け取ってくださいね。
じぞうどでは、丸型、俵型と
気分によってむすばせてもらってます。
*おむすび暦とは
一年を二十四の時節に分ける二十四節気という
暦にあわせたおむすびを。
季節の移り変わりを味わう具材でむすびます。