2015年12月8日火曜日

ちいさなおむすび屋をつくる-旅とくらしと-

どこかへ旅をする時、観光名所もおいしい名物料理も、もちろん良いのですが、そこに住む人たちと一緒に時間を過ごして、暮らしぶりを見たり、一緒にやってみたり、そこから生み出される暮らしの風景を見たりするのがすごく好きです。
だから、家へ来てくれた人にも、せっかくなのでと、ついつい色々一緒にやりたくなってしまいます。
先日はるばる来てくれたのは、アメリカに住んでいる友人夫妻とその友人二人。
日本に訪れた初日(移動日を除いて)から、おじいちゃんの家に来たような懐かしい日本を、ちょっぴり一緒に味わってもらいました。
お手伝いいただいた作業
・大豆の脱穀
 ビンでトントントンと。残り3種類あった脱穀待ちの大豆のうち、2種類の大豆の脱穀完了!


・おむすび小屋の土壁用の竹小舞編み
 アメリカでは、家の内装をDIYして住みやすくしていくのは普通のこと、大工仕事好きの友人の旦那さんは慣れた様子で頼もしかった!




・おむすびの試食
 外国人観光客の多い熊野古道で、どんなおむすびがよいか探るべく、3種類のおむすびを食べてもらいました。梅干しはストロングな味とのことで外国の方にはやっぱり難しそうです。
 
移動の疲れもあるはずなのに、ご飯の準備も手伝ってくれて。色々野菜を切ってもらい、鍋の具材や味噌と醤油ベースのおかずに。土鍋炊きの棚田の新米ご飯と漬物をいつものちゃぶ台とテーブルに並べて。地域の名物、茶がゆや、高菜漬け、よもぎもち(生のよもぎたっぷりでとってもおいしい!)、落花生もちに落花生豆腐、焼きイモなども出したり。どうかな、どうかなと心配には全く及ばず、どれもお箸で上手に、そしてもぐもぐ食べてくれて。嬉しいなぁ。
2日目は一緒に那智の滝へ。こちらへ来て半年、観光地らしいところへ全然行ってなかったので便乗させてもらいました。平日で、12月に入ったこともあり、人が少なくて、歩きやすかった。そして、個人的に関心が高かったのはお寺の建物。屋根の材は?太い柱にホゾ穴を開けるのは大変だったろうなぁ、など、日本の宮大工さんの技術、ほんとにすごいです。


アメリカ人の女性二人が、休む間もなく撮っていたたくさん写真。見せてもらうと、色鮮やかな近所の紅葉と銀杏だったり、蜂がコスモスの蜜を吸う瞬間だったり、アメリカにはないビートル(車)の軽のワゴンだったり。旅の途中はちょっとした光景もどれもステキな思い出の一部で、キラキラしてる。でも本当は日々の暮らしの光景もキラキラしたものがちりばめられていて。私たちの何気ない日々の暮らし(もちろんそれを結構楽しんでいるつもりですが)に、あらためてキラキラと光りを当ててもらった感じです。楽しい時間をありがとう!

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